日本人の世界チャンピオンはだれ? けん玉の強すぎるグローバル勢
日本の伝統文化であるけん玉。近年は遊び道具としてだけではなく、競技としても人気が高まっています。けん玉の発祥地広島県廿日市市で毎年開かれるけん玉大会には、20か国から300人以上のけん玉プレイヤーが集います。
日本で古くから慣れ久しまれてきた道具なので、柔道と同じように日本勢が圧倒的な強さを誇っているのかと思いきや、そうでもないようです。それでは、競技としてのけん玉の現状はどのようになっているのでしょうか。
今回は、けん玉の世界ランキングやけん玉チャンピオンについてご紹介します。この記事を読めば、世界の競技けん玉の現状や、これからけん玉で世界のプレイヤーと闘うために必要なことなどを学ぶことができるので、ぜひ参考になさってくださいね!
強すぎるグローバル勢? けん玉の日本人チャンピオンがいない理由

遊び道具として歴史の長いけん玉ですが、最近では競技としての性格も強めています。特に世界中からけん玉プレイヤーを集めて開催されるけん玉ワールドカップの人気は年々高くなっています。
また、テニスや卓球と同じく複数の大会の成績を踏まえた「世界ランキング」も登場しました。さて、けん玉の本家「日本」のプレイヤーは世界でどのような位置にいるのでしょうか。
まずは、けん玉ワールドカップや世界ランキングでの成績を見てみましょう。
2015年:けん玉ワールドカップ
広島県で開催されているけん玉ワールドカップ(2015)には、240名を超えるプレイヤーが参加しました。その結果はなんと上位3名すべてがアメリカ人選手。日本人選手は6位が最高位に終わっています。
2016年:けん玉ワールドカップ
2016年度は、昨年より多い366名が参加したけん玉ワールドカップ。早速ランキングを見てみましょう。
1位:Bryson Lee/976点(アメリカ)
2位:Lukas Funk/883点(アメリカ)
3位:Nagata Kazuki/737点(日本)
2016年は日本人選手がベスト3にランクインしています。しかしながら、1位と3位の差は200点以上と大きく開いています。
2015年:けん玉「世界ランキング」
それでは、けん玉の世界ランキングはどのような状況となっているのでしょうか。けん玉世界ランキングは次のように運営されています。
各大会をカテゴライズし、その規模やレベルに応じたポイントを設定、プレイヤーが年間を通して獲得したポイントをもとに世界ランキングの運営を開始いたします。
出展:http://www.gloken.net/jp/world-kendama-ranking/
けん玉の世界ランキングには、いくつかの項目がありますが順番に見ていきましょう。
総合ランキング
1位:Wyatt Bray(アメリカ)
2位:Bonz Atron(アメリカ)
3位:Lukas Funk(アメリカ)
4位:Zack Gallagher(アメリカ)
5位:Nic Stodd(アメリカ)
総合ランキングでは、アメリカ勢が上位を占めています。日本人は11位にTaku Hatanakaさんが最高位でランクイン。次点は17位のSatoru Kubotaさんです。
フリースタイル部門
1位:Bonz Atron(アメリカ)
2位:Nic Stodd(アメリカ)
3位:Wyatt Bray(アメリカ)
4位:Jake Fischer(アメリカ)
5位:Taku Hatanak(日本)
フリースタイル部門もアメリカが上位を占めています。しかしながら、日本人も健闘していますね。
世界ランキングには、これらの他に「規定技部門」と「ビデオ部門」がありますが、「規定技部門」はアメリカ人が独占。「ビデオ部門」は5位に日本のSoma Kanemotoさんがランクインしています。
完全にアメリカ人がけん玉の競技ランキングを独占しているのが現状なんですね。それでは、日本人の世界大会優勝者はいないのかと調べてみました。
日本人のけん玉世界チャンピオンはだれ?
調べてみた結果、近年の大会で世界チャンピオンとなっている日本人はいないようです。しかしながら、2005年から2009年まで4大会連続でチャンピオンに輝いている日本人を発見しました。
しげきひろし

しげきひろしさんは10歳からけん玉をはじめ、数々の大会で優勝している実力はのけん玉師です。現在でもけん玉の世界記録を保持していて、多数のイベントにも出演されているようですね。
現在はパフォーマンスが中心となっているようですが、世界大会で優勝できるレベルの実力を持っていることは間違いなさそうです。
グローバル人財を見習ってけん玉を上手くなるための方法とは
@kkdAUSjUyok4wa9 構えがこんな感じで小皿にのせる時はナナメ前に引き上げると玉の穴が自分のほう向いてくれます。
あとは大皿の時はけん先を正面に、中皿いく時は手首を上に向ける感じです。 pic.twitter.com/LDvtvUlJjG
— けん玉師 しげきひろし (@kendamashi002) 2016年9月4日
日本人は競技けん玉でチャンピオンの座を譲ってから7年が経ちました。しかしながら、この記事を見ている人の中には、どうにかしてチャンピオンになりたいと思っている人も多いと思います。
それでは、どのようにすればチャンピオンとなれるのでしょうか。競技種目で一番大切となるのは、学ぶ環境です。実力があり指導が上手なけん玉師の元で修行を積むことでけん玉チャンピオンに近づくことができます。
そのためには、けん玉師との出会いを作るのが大切。広島や埼玉・東京にはけん玉愛好家が集まる「けん玉カフェ」があります。そのような場所でけん玉が上手な人とつながることで人脈も技術も伸ばすことができます。これから、チャンピオンを目指す方は是非、足を運んでみてください。
グローバル勢に勝ち日本人のけん玉世界チャンピオンになるのは君だ!
現在の競技けん玉では、アメリカ勢が上位を独占しています。一方で、彼らと健闘している日本人がいるのも事実です。日本の伝統文化であるけん玉で世界チャンピオンとなるためには、彼らに負けない努力と経験が必要不可欠。
よりよい師と出会い、教わることであなたも世界チャンピオンになれるかもしれません。ぜひ、技を磨いてけん玉ワールドカップや世界ランキングに挑戦してみてくださいね!